1997年816

淑明女子大近辺に行く、テハンノ(大学路)ではじけ る??

・・・「朝鮮」とは朝が鮮やかだからこう名前が付いたと何かの本で読んだことがある。
確かに韓国の朝はすがすがしい。夏の朝は日本でも好きなのだが、あんまり湿気がないからだろうか?もちろん旅行に来てて
テンションが高いせいもあるだろうが、非常に寝起きが良い。少しくらいの二日酔いは飛んでしまう(笑)
上田氏いわく、「唐辛子が血圧上げるから寝起きがよくなるんやって!」確かにそうかも知れへんな。(汗)

 ソンイルさんも起きだし、隣の部屋のソンウォン、スーヨンも起きていた。ただこちらは、犬がぺろぺろ顔をなめるために
朝早く「なめ」起こされたといった方が表現が当たっているのかも知れない。(笑)

 朝早くからソンウォンの母君は起きていて韓国の朝ご飯を作ってくれていた。
小豆のご飯に、ごま油をたっぷりとしいた焼き海苔、カボチャの天ぷら見たいなフライに(名前調べときます)、韓国味噌で仕立てた
お味噌汁、イシモチを唐辛子などの香味をつけてやいたモノ、そしてキムチにカクトゥギ。本当に一つ一つに堪能して食べた。

僕は魚が大好きなのでイシモチの焼き物には本当に感動してしまった!
韓国では「残すのが美徳」というのがあるから、注意して残さないといけないと思って食べていたのだが、
危うくあまりのおいしさに全部平らげようとしてしまいかなり焦ってしまった。(笑)

 ほんとごちそうさまです!!

淑明女子大学付近に行く・・・今日は、ソン イルとソンウォンは用事があるとのことで、ここでおさらばである。本当に有り難う!
僕が韓国に来ているという話は日韓ワークショップに来ていた韓国人メンバーにはかなり伝わって いたみたいで、今日は、スーヨンの相方セヨン
(世蓮って書きます)と、これまたおないのHee Jaeが、僕らに会って泊めてくれるという。本当にうれしい!!(だんだん無銭飲食の輩みたいになってきたな^^;日本に来たときはいつでも来てね!!ほ んま・・・)
 スーヨンについて地下鉄に乗る。かなりソウルの地下鉄は網の目が細かい、その分ややこしい。実 は、この行くときに乗り過ごしてしまい
3人本当に焦ってしまった。何とか目的の駅にたどり着いて、いたいた!!セヨンとヒージェー が・・(ヒージェーはちょっと遅刻)
とりあえず5人そろったところで、セヨンとスーヨンが行く淑明女子大学の近辺に行こう!という ことになり、また地下鉄に・・・

スデ(淑明女子大学)で降りて、そのあたりの学生街を散策する。淑明女子大学は、梨花女子大 学と並ぶ名門校で、戦前は、李王家直々に
優等生に賞状を渡していた学校である。(本田節子『朝鮮王朝最後の皇太子妃』より)
ということは、かなりみなさんお嬢なんやね?(笑)セヨンは高校はソンシンに行ってたらしく。 日本行きのプログラムがあって
いこうとも思っていたらしい。ソンシンって聖心のこと。もしセヨンが小林選んでたら、西北とか で会ってたかも知れへんな?(笑)

スンドゥプッチゲの旨さに泣く・・・またま た料理のことになってしまうが、お昼にはいった食堂でたべたメニューは本当
においしかった。その中でもおいしい!!と思ったのがスン ドゥプッチゲである。
日本語でスンドゥプとは、純豆腐と感じではなり、にがりで固めていないふわふわの状態の豆腐ら しい。日本で言ったら
よせ豆腐とか、汲み出し豆腐の類になるのだと思うのだが、そのふわふわ感が何ともたまらないの である。
 チゲの場合、最後にしめとして卵黄が載せてある。。それをプチュッと潰しながら食べるチゲ は、それはそれはマイルドで
滋味深い味の鍋であった。あぁも う一回たべたーい!!日本でスンドゥプッチゲある店あったら是非とも荒川までご連絡を!

 その後に食べたデザートおいしかったです。でも多分あそこのオリジナルぽい。かき氷をぐ ちゃぐちゃに混ぜて食べるのだが、
小豆、練乳、果物がいい感じで混じり合い、それをシナモンの味できゅってしめてあるこれもかな りレベルの高いかき氷へと変貌していた。

 雰囲気はセブンイレブンとかでたまに見るホッキョクグマの絵を描いた「しろくま」(九州名 物?)の様な感じにシナモンを加えた感じです。
釜山でも上田氏とあの味を思い出し食べたがあのシナモン味のあのかき氷ではなかった。

 さすが学生街。学生料金だし、それでなおかつ細かい気配りがなされているのがうれしかっ た。
他にも色々と店をまわったが、学生街って感じのブティック、文房具屋さんがあって岡本を彷彿と してしまった。

ノレバン=カラオケ!!・・・そしてとりあ えず荷物が重いやろうと言うことで、本日泊まらせて貰うスーヨンの家に置かせて貰う。
その後、日本の学生みたいにカラオケに繰り出す。韓国のカラオケは「カラオケ」というとおねー さまが出てくるお店。「ノレバン」だと
そうではなくてカラオケボックスのことだと教えてくれた。
おしゃれな街「テハンノ(大学路)」近辺のカラオケ屋で「日本の歌を扱ってる」カラオケやさん を3人で丹念に探してくれる。
別に僕らは聞くだけでも楽しいからと言っても聞かない。本当に親切である。

一軒「古い歌かも知れませんが扱っております」という店を発見し、そこで歌うことにする。日 本でも韓国の歌だと古い歌が多いように
韓国も同じような感じで、日本の歌はあんまりそろっていなかった。そこで熱唱したのはBBク イーンズの「踊るポンポコリン」(笑)
日本の曲はあんまり入ってきてなかったのだが、スーヨンはこの曲をケーブルテレビで聴いたこと があると言っていた。
中国人向けのテレビで見てた。 このアニメ!!
小丸子って子が主人公で しょ??
え?小丸子??
「ちびまるこ」と理解するのに時間がかかったが(汗)日本の文化もこうやって入ってくる例があ るのだとびっくりしてしまった。

そしてテハンノ散策・・・スーヨンが、韓国 でチャート高ランクインしてた、UPの「パダ」をしめに歌って。出ることとした。
「パダ(海)」は本当にいい歌です!!韓国にいるとき始終どこかで聴く歌やったなぁ。もちろん 買って帰ったけどね。
その後、テハンノに行ってスト リートダンスを穴があくまで見たり、そこに来ている色つきの綿菓子やさんを冷やかしたり、
進出したてのプリクラを撮りまくったり、そしてセヨンが密かに恋心を寄せる日本人の相手の電話の通訳をしたりして、
テハンノでの夜は過ぎていった。

一番驚いたのは、韓国の男のモデルさん。どちらかというと日本ではすらりとしたイメージを持 つが、彼等はぽちゃっとしていて
上田と二人で「ぽちゃっとしてるなぁ・・・」と笑いあっていた。

部隊チゲとマッコリ・・・なんか見出しが 「麦と兵隊」みたいでしょ(笑)
この二つは、今日のディナーのメインでありました。テハンノではいる店をどこにしようかと考え ていたら呼び込みの
お兄さんが「でかい鍋でマッコリで一杯どうですか?」と言い寄ってきて結局この民俗酒場に決め たのである。

 この「大きな鍋」というのが、「プデッチゲ(部隊チゲ)」というもので ソーセージやハム缶もしくはスパムが入った鍋である。
この鍋は朝鮮戦争が終わってから食料がなかった韓国で米軍の横流しで来るスパム(ランチョン ミート缶)やハム缶
を使ってやり始めた鍋でうまく韓国料理のなかにとけ込んでいる。

 日本でも戦後すぐは米軍放出のベーコン脂身とおからで作った「トロの握り」があったような感じかな?
沖縄でもゴーヤチャンプルーにスパムを入れると聞いたし、ハワイではおにぎりの具となってい る。(スパむすび)

 アメリカの食材との融合で新しい文化が出来た例なのかな?と思って感慨深く鍋を頂いた。
味はおいしかった!!これはホンマに!!そして「セン(生)マッコリ」を思う存分飲み度数の低 い酒ではあるがかなり酔っぱらってしまった。
旅の疲れかな?

 スーヨンのうちは植民地時代の朝鮮神社の近くで、南山タワーが綺麗に見える。
なぜかそのタワーを見て喜んで写真などを撮って、酔っぱらった状態で、部屋に入って先週の(ま だワークショップが終わって1週間しか経っていないのである。)ワークショップのことについて熱く語り合っていた。
 
 

 そうして夜は更けていった。明日は朝鮮青磁の里、「利川」に行きます!!
のどかな田舎って書いてたから・・・バスの時刻表も見たし・・・
おやすみです。

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